生活困窮者へ融資を行う日本版グラミン銀行とは

生活困窮者を対象とした融資を行う銀行があることをご存じでしょうか?
その名を「グラミン銀行」といいます。実は日本にも存在し、着実に融資事例を増やしています。
今回は、SDGsや日本のグラミン銀行の取り組みについてご紹介しましょう。

SDGsとは

「持続可能な開発目標」と訳されるSDGsは、2015年に国連サミットで採択後、2017年にダボス会議で推計が発表されたことから大きな注目を集めるようになりました。
それにより、日本でもSDGsに取り組む企業が増えてきています。
SDGsとは、貧困や環境、社会について世界にある課題を世界で解決するために定められた目標です。貧困をなくす、飢餓をゼロにする、人や国の不平等をなくすなどの17の目標と169のターゲットを解決することで、12兆ドル(1ドル=100円換算として日本円で1,200兆円)の経済効果と3億8,000万人の雇用を創出できるとされています。
そんな中、生活困窮者に少額無担保融資を行うグラミン銀行が日本に発足しました。

銀行から起業や就労のための融資が受けられる


受けられる生活困窮者への融資といっても生活費を目的としたものではなく、起業や就労のための準備金として融資を行います。
グラミン銀行とは、1974年にバングラデシュで起きた飢餓の際に貧困者へ向けた融資を目的にバングラデシュ中央銀行の支援により設立された銀行です。
先進国である日本になぜ、と思われがちですが、残念ながら日本にも生活困窮者は存在します。
そのため、財務省官僚であった菅正広氏は大手銀行に対して生活困窮者向けの融資展開を打診しますが実現しませんでした。
そこで菅氏は財務省を退職し、自ら日本にグラミン銀行を発足させたのです。運用資金はクラウドファンディングで寄付を募る他、大手企業からの支援金や有利の金利収入で賄っているそうです。

特殊な融資方法

通常、銀行から融資を受けるとなると保証人を見つけ、厳しい審査をクリアする必要がありますが、グラミン銀行は違います。
保証人を見つける必要がない代わりに、5人1組のグループに分かれ、返済が滞ると他のメンバーにも影響が出る連帯責任制を設けています。
そのため、勉強会や発表会を開き、情報共有を進めるグループが多く、励まし合うことで夢の実現をうながすシステムが出来上がっているそうです。

今回はSDGsによる日本版グラミン銀行の取り組みについてご紹介しました。
大きな経済効果と雇用の創出が可能とされるSDGsは、日本版グラミン銀行のように一人の熱意から大きな流れが生まれる力を秘めています。
どのような境遇の人であっても夢を実現できる世界に向かって着実に歩んでいるといえるでしょう。

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